【褥瘡(じょくそう)とは?】

~できる原因と予防のコツをやさしく解説~


目次

1.褥瘡とは?

褥瘡(じょくそう)とは、同じ場所に長時間圧力がかかり続けることで、皮膚やその下の組織が傷ついてしまう状態のことを指します。
「床ずれ」とも呼ばれています。

寝たきりの方や、車椅子を長時間使用する方にできやすい症状です。


2.褥瘡ができやすい好発部位

褥瘡は、骨が出っ張っているところにできやすいです。

代表的な部位は…

  • かかと
  • お尻(仙骨部)
  • 肩甲骨
  • 耳の後ろ
  • 頭の後頭部

✅ ポイント
体重が集中しやすい場所にできることが多いです。


3.なぜ褥瘡ができるのか?

主な原因は【血流障害】です。

  • 同じ姿勢が続くと、血液の流れが悪くなり
  • 酸素や栄養が届かず
  • 皮膚や組織が壊死(えし)してしまいます

また、

  • 皮膚が湿っている(汗、排泄物)
  • 栄養状態が悪い
    などもリスクを高めます。

4.褥瘡の予防ポイント

褥瘡は、適切なケアで予防することが可能です!

予防のコツは…

  • 体位交換をこまめに行う(2時間に1回が目安)
  • 皮膚を清潔・乾燥に保つ
  • 栄養をしっかり摂る
  • 圧力分散マットレスやクッションを活用する

✅ ポイント
ベッド上でも、少し角度を変えるだけでも違います!


5.もし褥瘡ができてしまったら?

早期発見・早期対応がとても大切です!

  • 赤みや痛みが出たらすぐに医師・看護師に相談
  • 自己判断せず、専門職に対応を依頼しましょう
  • 褥瘡専用の保護材やドレッシング材(被覆材)を使うこともあります

まとめ

褥瘡は、日々の小さなケアで防ぐことができるものです。
「異変に早く気づく」「こまめに体を動かす」ことを心がけて、大切な家族を守りましょう。


【あとがき】

現場では、予防と早期発見が何より重要だと感じています。
家族も介護者も無理なく続けられるケアを、これからも一緒に考えていきましょう!

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この記事を書いた人

はじめまして。
当ブログ「ひとりじゃない おうち介護」運営者の とっちゃん です。

介護福祉士と作業療法士の資格をもち、これまで医療・介護の現場で10年以上の経験を積んできました。
現場では、在宅支援、施設ケア、認知症ケアに携わる一方、訪問看護ステーションにて管理者補佐として裏方業務・請求業務にも従事してきました。

このブログでは、

在宅介護に悩むご家族の方へ:制度や支援、ケアのコツをわかりやすく

介護・医療職を目指す方へ:現場のリアルや働き方・転職のヒントを

学生・試験勉強中の方へ:国家試験や実習のサポートになる情報も

それぞれの立場に寄り添った情報を発信しています。

制度の仕組みやケアの工夫は「知っているかどうか」で支援の質が変わります。
「ひとりじゃない」と思える情報発信を目指して、ていねいに更新していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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