施設見学時のチェックポイント

こんにちは。ブログ「ひとりじゃない おうち介護」を運営しているとっちゃんです。
介護福祉士・作業療法士として、医療や福祉の現場で働いてきました。

「そろそろ親の介護を考えなきゃいけないけど、施設ってどう選べばいいの?」
そんな不安を抱えながら、初めての施設見学に行く方も多いと思います。

今日は、私がこれまでの現場経験から「ここを見ておくといいよ」と伝えている、施設見学時の6つのチェックポイントをご紹介します。


① 匂いをチェック(排泄臭があるかどうか)

施設に入った瞬間に感じるニオイはとても大切なヒントです。
もし強い排泄臭があるなら、清掃や排泄ケアがきちんと行き届いていない可能性があります。
目に見えない部分だからこそ、鼻で感じておきたいポイントです。


② 見学は11時ごろがベスト(忙しい時間を見る)

見学のおすすめ時間帯は「11時ごろ」。
ちょうど昼食前でバタバタしがちな時間帯なので、職員さんの動きや利用者さんへの接し方など、“素”が見えやすいです。


③ 誰が案内してくれるか?(現場職員も対応できる?)

案内をしてくれる人が、施設長だけなのか、それとも現場のスタッフも対応してくれるのかは意外と大事。
若手職員や中堅のスタッフが案内できる施設は、職場内の育成や連携がしっかりしている可能性があります。


④ 車椅子の種類・状態をチェック

施設内に置かれている車椅子にも目を向けてみてください。
タイヤがパンクしていたり、ブレーキが壊れていないか。
フットレストやアームレストがガタついていないかもポイントです。
道具の手入れがきちんとされているかで、施設の丁寧さが見えてきます。


⑤ ご飯は試食できる?(味・温度・見た目)

できれば、提供されている食事を試食できるか聞いてみてください。
食事は毎日の楽しみにもなるもの。
味が薄すぎたり冷たかったり、見た目が雑だったりすると、日々の生活の質に影響します。


⑥ 面会や自由度の制限にも注目

感染症が流行している時期は別として、
それ以外でも「面会NG」「携帯電話持ち込み不可」など、生活の自由が制限されていないか確認しておきましょう。
制限が多すぎると、ご本人の生活の質や家族とのつながりが弱くなってしまうこともあります。


まとめ:大切なのは「生活の場」として見ること

施設選びは、親の「第二の暮らしの場所」を探す大切なステップ。
パンフレットの情報だけでなく、実際の空気感や職員さんの雰囲気を見ながら、
ご家族が安心して預けられる場所かどうかを、ゆっくりじっくり見てくださいね。

この記事が、あなたの施設選びのヒントになれたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

はじめまして。
当ブログ「ひとりじゃない おうち介護」運営者の とっちゃん です。

介護福祉士と作業療法士の資格をもち、これまで医療・介護の現場で10年以上の経験を積んできました。
現場では、在宅支援、施設ケア、認知症ケアに携わる一方、訪問看護ステーションにて管理者補佐として裏方業務・請求業務にも従事してきました。

このブログでは、

在宅介護に悩むご家族の方へ:制度や支援、ケアのコツをわかりやすく

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それぞれの立場に寄り添った情報を発信しています。

制度の仕組みやケアの工夫は「知っているかどうか」で支援の質が変わります。
「ひとりじゃない」と思える情報発信を目指して、ていねいに更新していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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