作業療法士(OT)を目指す学生にとって、臨床実習は最大の山場かもしれません。
緊張、疲労、焦り、不安…。
そんな感情を抱えるのは“あなただけ”ではありません。
この記事では、実習で多くの学生が感じる「あるある」や、それを乗り越えるヒントをデータとともにお届けします。
実習前に感じる不安は、みんな同じ
📊 ある大学の調査では、作業療法学生の約85%が「実習前に強い不安を感じていた」と回答。
👉 出典:日本作業療法教育学会「臨床実習前の学生の心理的負担と対策」(2021)
実習が始まる前は、「何を聞かれる?」「ついていけるか不安…」「迷惑かけそう…」と悩む学生が多数。
でも安心してください。実際の現場では“できないのが当たり前”のスタート地点です。
実習あるある7選
① 毎晩ヘトヘト。寝落ち寸前の実習日誌
→ 完璧を目指すと続かない。**“3行日記方式”**から始めよう。
② バイザーが怖い…と思ったけど、後半は味方
→ 最初は厳しくても、最後には「よく頑張った」と笑ってくれる人が多い。
③ 評価がうまく取れない
→ ROM・MMT・観察力は場数が大事。1日1つでOK。
④ 「質問ありますか?」で頭が真っ白
→ 事前に“聞くことメモ”を準備しておくと安心。
⑤ 書いたことが、そのままケース報告に使える
→ 何気ないメモが一番あとで活きる!
⑥ 緊張しすぎて声が出ない日もある
→ そんな日こそ、あいさつだけで100点。
⑦ 「しんどい」と言えたら実習成功
→ 我慢より、正直に相談できる勇気がいちばんすごい。
実習での“離脱”や“心折れ”も珍しくない
📊 全国のOT学生のうち、実習中にメンタル不調や中断を経験した学生は約13.5%
👉 出典:厚生労働省「養成校の実習離脱に関する実態調査」(2020)
→ 体調不良、プレッシャー、人間関係…理由はさまざま。
でも、それは「向いてない証拠」ではなく、支援を受けるべきサインです。
実習を乗り越える3つのコツ
①「できない」前提で行く
→ 評価されるのは能力より姿勢と変化。
② “自分に合うやり方”を見つけよう
→ ノート術・記憶術・息抜き術、人と比べずマイペースで。
③ 誰かに話す
→ 家族・友人・先輩・SNS。話すだけで救われることがある。
まとめ
作業療法士の実習は、たしかに厳しい現場。
でも、**その経験は将来の糧になる「学びの宝庫」**でもあります。
「できなかった」ことを責めるより、「今日1日終えた自分」をほめてあげてください。
あなたは、ひとりじゃありません。
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