高齢者は脱水に要注意!原因・症状とおすすめの水分補給方法を徹底解説

高齢者は、体の仕組みの変化や生活環境から脱水症状を起こしやすいことが知られています。

夏はもちろん、冬も室内の乾燥で気づかないうちに水分が不足することがあります。
この記事では、脱水の原因・症状・予防のポイントと、おすすめの飲み物・避けたい飲み物をわかりやすく解説します。


💧 高齢者が脱水になりやすい理由

高齢者は体内の水分量が若い人より少なく、喉の渇きを感じにくい特徴があります。

主な原因はこちらです。

  • 喉の渇きを感じにくい
    → 脳の機能が低下し、飲水の意識が減る
  • 腎機能の低下
    → 尿から水分が失われやすい
  • 食事量の減少
    → 食べ物からの水分補給が減る
  • 利尿剤や糖尿病の影響
    → 水分喪失が増える
  • 認知症や寝たきり
    → 自分で水を飲めない

これらの理由から、周囲がしっかり水分補給をサポートする必要があります。


🚨 脱水のサイン

初期の脱水症状は見逃しやすいですが、以下の兆候があれば注意が必要です。

  • 口や舌が乾く
  • 尿の量が少ない・色が濃い
  • 倦怠感、ふらつき
  • 微熱や脈の増加
  • 集中力の低下

進行すると、意識障害やけいれん、血圧低下を引き起こす恐れがあります。


✅ 脱水を防ぐための水分補給のポイント

日常的に以下を意識することで、脱水を予防しやすくなります。

  1. 1日1.5リットル程度を目安に、こまめに水分補給
  2. 冷たすぎない飲み物を少量ずつ飲む
  3. 飲みやすい環境を整える
    • ストロー付きコップ
    • 取っ手のあるマグカップ
  4. 室温管理を行う
    • 夏は28℃以下、冬も乾燥に注意
  5. 声かけや見守りを行う
    • 定期的に「お茶飲みましょうか?」と促す

☕ 利尿作用の強い飲み物・弱い飲み物を知ろう

水分補給は「何を飲むか」も大切です。
特にカフェインやアルコールは利尿作用が強く、逆に脱水を悪化させることがあります。

以下に利尿作用の強い飲み物と、脱水対策におすすめの飲み物をまとめました。


📝 利尿作用の強い vs 弱い飲み物 比較表

🚫 利尿作用が強い飲み物 ✅ 利尿作用が弱く摂取におすすめの飲み物
コーヒー(カフェイン多い) 麦茶(ノンカフェイン)
緑茶 白湯・常温の水
紅茶 経口補水液(OS-1など)
ウーロン茶 スポーツドリンク(適量)
ビール・日本酒などアルコール 牛乳
玉露(特にカフェイン量が多い) ほうじ茶(カフェイン少なめ)
エナジードリンク 野菜スープ・みそ汁

💡 脱水になってしまったときの対処法

軽度の脱水であれば、以下を目安に水分を補給しましょう。

  • 白湯や経口補水液を少しずつ飲む
  • 室温を涼しく保つ
  • 安静にする

「水分が取れない」「意識がぼんやりする」「ふらつきが強い」ときは、早めに医療機関へ相談が必要です。


🌸 まとめ

高齢者は脱水になりやすいため、周囲の支えがとても大切です。

✅ 毎日のこまめな水分補給
✅ 利尿作用の強い飲み物を控える
✅ 室温と体調の観察

これらを心がけて、安心して過ごせる環境を整えましょう。

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この記事を書いた人

はじめまして。
当ブログ「ひとりじゃない おうち介護」を見ていただいてありがとうございます。

介護福祉士と作業療法士の資格をもち、これまで医療・介護の現場で10年以上の経験を積んできました。
現場では、在宅支援、施設ケア、認知症ケアに携わる一方、訪問看護ステーションにて管理者補佐として裏方業務・請求業務にも従事してきました。

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