訪問看護ステーションで働く作業療法士(OT)が、精神科訪問看護に関わるには一定の制度上の要件があります。
「どんな経験が必要?」「研修で代用できる?」と気になる方のために、最新の制度要件と対応研修をわかりやすくまとめました。
Contents
作業療法士が精神科訪問看護を行うための4つの要件
訪問看護で精神科訪問看護基本療養費を算定するには、以下のいずれかの要件を満たしている必要があります(厚生労働省基準)。
✅ 要件(いずれか1つ)
- 精神科医療機関(病棟・外来)での勤務経験が1年以上
- 精神疾患を有する利用者への訪問看護経験が1年以上
- 精神保健福祉センターや保健所等での精神保健業務経験が1年以上
- 厚生労働省・都道府県・医療団体が主催する研修を修了していること
精神科訪問看護の「研修」を受ければ、他の経験がなくてもOK
これらの中で、**最も取り組みやすいのが「研修の修了」**です。
通信型やオンライン対応も増えており、働きながらでも要件を満たせます。
精神科訪問看護研修を実施している主な団体(全国対応)
① 日本訪問看護財団(JVNF)
- 形式:オンデマンド動画+確認テスト
- 期間:開講日から3か月間
- 料金:会員 15,000円/非会員 25,000円
- 特徴:修了証発行あり。制度要件を公式に満たす。
② 全国訪問看護事業協会(全訪協)
- 形式:オンデマンド17時間+ライブ配信5.5時間
- 期間:期ごとに設定(例:第2回 8月〜11月)
- 料金:会員 15,000円/非会員 25,000円
- 特徴:訪問看護ステーション勤務者向けに制度対応。OTも対象。
まとめ|制度と研修を知って精神科訪問看護の一歩を
作業療法士が精神科訪問看護に関わるには、制度の理解と要件の確認が第一歩。
研修修了は、経験が足りない方でも制度上の壁を越える手段です。
「これから関わっていきたい」「職場で対応したい」という方は、ぜひ今回紹介した研修を参考にしてみてください。
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