ADL・IADLとは?|介護職が押さえておきたい基礎知識と具体例

目次

ADLとは?

ADL(Activities of Daily Living)=日常生活動作
人間が日常生活を送るうえで、基本的かつ欠かせない動作を指します。

具体的なADLの内容(例):

項目内容例
移動起き上がる、歩く、車椅子に乗るなど
食事自力で食べる、飲む
排泄トイレ動作、失禁管理
入浴洗う、浴槽へ入る・出る
更衣上下衣の着脱

IADLとは?

IADL(Instrumental Activities of Daily Living)=手段的日常生活動作
ADLよりも複雑な生活能力を示し、自立した生活を送るために必要です。

具体的なIADLの内容(例):

項目内容例
買い物食材や日用品を購入できるか
料理食事を準備・調理できるか
洗濯・掃除自宅内の清潔を保てるか
金銭管理自分でお金を使えるか、支払いができるか
服薬管理処方された薬を理解し、正しく服用できるか
電話対応電話の使用・応対ができるか

ADLとIADLの違いとは?

  • ADLは「身体的な基本動作」
  • IADLは「自立生活に必要な応用的スキル」

たとえば、「自分でトイレに行ける(ADL)」でも「お金の管理ができない(IADL)」というケースもあり、介護計画を立てるうえで両方の評価が重要になります。


まとめ

介護やリハビリの現場では、ADLだけでなくIADLにも着目することで、より自立支援に近づいたケアが可能になります。ケアマネや多職種との連携を図る際にも、こうした視点を押さえておくと役立ちます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして。
当ブログ「ひとりじゃない おうち介護」運営者の とっちゃん です。

介護福祉士と作業療法士の資格をもち、これまで医療・介護の現場で10年以上の経験を積んできました。
現場では、在宅支援、施設ケア、認知症ケアに携わる一方、訪問看護ステーションにて管理者補佐として裏方業務・請求業務にも従事してきました。

このブログでは、

在宅介護に悩むご家族の方へ:制度や支援、ケアのコツをわかりやすく

介護・医療職を目指す方へ:現場のリアルや働き方・転職のヒントを

学生・試験勉強中の方へ:国家試験や実習のサポートになる情報も

それぞれの立場に寄り添った情報を発信しています。

制度の仕組みやケアの工夫は「知っているかどうか」で支援の質が変わります。
「ひとりじゃない」と思える情報発信を目指して、ていねいに更新していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次